@shishidon _wine

ししどんの
グラニットベルト発酵紀行

Chapter 19

『BENT ROAD WINERY &DISTILLERY』
醸造所編

元祖麹料理研究家・小紺有花さんが主宰する「醸し塾」にて研鑽を積む伝道師。
2026年2月、小紺さんがGRANIZOと共に企画・運営する、オーストラリア・グラニットベルトの「ワインツーリズム」へ同行。
そのツアー初日から、感動で涙が止まらなかったししどん。
その瑞々しい感性で綴られた記録が「グラニットベルト発酵紀行」です。

※「醸し塾 伝道師」とは、元祖麹料理研究家・小紺有花氏が主宰する「醸し塾」の「伝道師養成講座」を修了した、発酵食(特に糀)の本質と魅力を正しく家庭や社会に伝える専門人財です。
単なる料理教室の講師ではなく、食卓力(食事を通して心身を整える力)を高め、人生の幸福度を上げることを目的としています。

最新設備とクヴェヴリ。時空を超える醸造所へ。

どこまでも続く青空が心地良いグラニットベルト。
毎日が刺激的だったワイナリー巡りも、いよいよここ『ベントロード』が最後の訪問地となりました。

これまでの旅では、毎日昼間からワインを堪能し、醸造現場を見て回るという至福の時間を過ごしてきました。
最後だと思うとやっぱり寂しさが込み上げます。

そんな旅の余韻に浸る間もなく、まさに今、新しい命が吹き込まれようとしている仕込みの現場に、タイミングよく立ち合わせてもらいました。

案内してくれたのは、元生化学者のGlen(グレン)さん。
とても穏やかで知性に溢れた方で、醸造所内のあらゆる設備を惜しげもなく見せながら、丁寧に説明してくれました。

まず圧倒されたのは、人間が何十人もすっぽり入ってしまいそうなほど、大きくて深い醸造タンク。
中には瑞々しい葡萄が沢山入っていて、かき混ぜる作業を体験させてくれました。

葡萄の茎や葉っぱを綺麗に取り除きながら、葡萄を圧搾する機械もあります。
(最後の動画をぜひご覧下さい)

奥には驚くほど高性能で高価な最新の圧搾機もありました。
まるでピカピカ光る宇宙船のよう。

テクノロジーの光に目を奪われていると、次に現れたのは土の匂いがする大きな壺。

世界最古のワイン造りの歴史を持つジョージア(旧グルジア)で約8000年前から使われている伝統的な素焼きの粘土壺、クヴェヴリ(アンフォラ)です。

醸造所の外には、このクヴェヴリが土の中に埋められていました。

年間を通して温度が一定に保たれ、ゆっくりと発酵が進む。

大地のエネルギーが詰まった究極のワインが出来上がるのを、静かに待っています。

すぐ目の前で動く最新の機械と、足元に静かに佇む古代の壺。

過去と現代が交差する不思議な空間に、まるでタイムスリップしたかのような、ゾクゾクする感動を覚えました。

そしてふと見ると、醸造所の片隅には力強く控えている『TOYOTA』車の姿が。
グラニットベルトのワイナリーではいつもTOYOTA車が活躍していました。
こんなに遠く離れた土地でも日本のモノづくりに出会えることが、とても嬉しく誇らしくなります。

五感を心地よく刺激された見学を終え、次はいよいよお楽しみのテイスティングへ。

(No.20セラードア編へ続く)

#bentroadwinery&distillery
#thisisqueensland
#granitebelt
#australiawine
#グラニットベルト発酵紀行