Granite Belt
自然と人とその地の歴史と
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オーストラリアの国土の広さは日本の22倍もあります。
そのため、同じ国であっても気候や土壌、生活文化なども異なり多種多様なワイン作りが各地で行われています。
グラニットベルトが位置するクイーンズランド州は東海岸側にあり、州の最南端に位置しています。
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グラニットベルトはクイーンズランド州の玄関口と呼ばれるBrisbane(ブリスベン)という都市から車で3時間半離れた内陸に位置しています。
その間、山脈を越えて内陸に入るため海岸沿いの都市部とは全く異なる気候になります。
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グラニットベルトの標高は海抜700mから1000mのところに位置します。そのため、トロピカルなイメージのクイーンズランド州でありながら冬はマイナス10℃まで下がり、雪に覆われる事もあります。
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オーストラリア人でも知れ渡っていない豪州最後の銘醸地Granite Belt.
そこは1日の中に四季がある程の大きな寒暖差があり、それ故に葡萄の実はゆっくりと熟し、上品な酸味をキープする事が出来るのです。
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高地冷涼ながら、海岸地方と異なる標高の高い内陸部の位置は、日中と夜間の大きい寒暖差を生み、その事でよりメリハリのついた風味を生み出す事ができます。
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グラニットベルトを象徴する花崗岩の頂きからの風景。
世界的にも有数な一枚岩であり、今現在は国立公園の散策コースとして登頂も可能。
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グラニットベルトのシンボリックイメージで知られる「スフィンクスロック」
この地に住む人々や、訪れた人々を古くから見守り、大地からのエネルギーを与えるパワースポットでも知られています。
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2億年という長い年月をかけて風化され、自然に粉砕された花崗岩粒子。
これがグラニットベルト産ワインの葡萄の土壌です。
水捌けが良く、痩せた土壌性質は肥沃度(ひよくど)が極めて少ないのが特徴。
生産量が少ないため、葡萄作りの生育、管理そしてワイン作りまで全て丁寧に執り行われるのが、この産地のワインなのです。
写真提供:Jack Fukushima
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エイドリアン トビンが生育する樹齢70年のシラーズ
80歳を超えた今も毎日ヴィンヤードで一つ一つの樹々や葉の付き方、葡萄の生育状態を自分の目で確かめるのが日課
葡萄が健康的で活力のある味わいに育っているのも、親であるエイドリアンが、しっかりと向き合って作っている証拠
写真提供:Jack Fukushima
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標高が100m上がる事で紫外線の量は1%ずつ増えるといわれています。
グラニットベルトは低い場所で700m代、高いところで1000mの場所に位置し、強い紫外線が降り注ぎます。
そのため、冷涼地ながらも果皮は厚くなり、色素も増す事で果皮中の香気成分が増します。
それにより、新鮮なアロマに満ちた酸味のキリリとしたワインが出来上がるのです。
写真提供:Jack Fukushima
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1860年にカトリック教徒のジェローム・ダヴァディ神父によって、はじめてグラニットベルトのバランディーンという村に葡萄の樹が植えられました。
その後、第一次、第二次世界大戦後に軍隊兵士に賞与としてこの土地を与えられましたが、彼らはそれを放棄しました。
同時期にイタリアから多くの農業者の移住があり、その放棄された地を耕して本格的に葡萄栽培がはじまりました。
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先人達の苦難や苦労があり、この地のワイン生産地としての可能性とポテンシャルが急成長で拡散されています。
2020年にグラニットベルトは正式にGI(地理的保護制度)の対象地として認定されました。
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グラニットベルトで生産される白ワイン用品種
Sémillon
Riesling
Chenin Blanc
Colombard
Pinot Grigio
Chardonnay
Viognier
Roussanne
Marsanne
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グラニットベルトで生産される赤ワイン用品種
Cabernet Sauvignon
Shiraz
Tempranillo
Tannat
Sagrantino
Cabernet Franc
Durif
Malbec
Mourvedre
Grenache
Petit Verdot
Barbera
Pinot Noir
Nebbiolo
Merlot