Tobin Wines

醸造家:Adrian Tobin


エイドリアン・トビンは科学者としてキャリアをスタートし、その後薬品の開発などを手掛ける事業を本業として手掛けながらその片手間でワイン作り続けてきたエイドリアン。
リタイア後は人生の時間を全てワイン作りに捧げ、畑の管理から醸造、販売までを全て自分で行う。
極少量生産のため、彼のワインはグラニットベルトのワイナリーでしか入手する事が出来ない。

エイドリアンは自分が長年手掛けてきた畑に対し深い愛着を持っている。
そしてそこで彼が育んだ全ての葡萄に揺るぎない自信を持っている。
そのため、葡萄が一番喜ぶ状態でワイン作りを行い、そこに至るまでに薬品類の使用は最低限のラインで抑えられている。

葡萄へのリスペクトを最大限払い、他品種のブレンドをしないというのが彼のフィロソフィーである。

更にそれぞれのワインはボトル詰された後、エイドリアンのゴーサインが出されるまでおおよそ3年〜5年の瓶内熟成を経てから市場にリリースを許される。

瓶詰め直後のセミヨン2021年(左)とリリースが許された2017年(右)

それぞれのワインにはシリーズ毎にメイシー、マックス、イザベラ、エリオット、セーラ、ルエラ、リリーとエイドリアンの7人の孫達の名前が付けられ瓶詰め後の熟成から販売に至るまで溢れんばかりの愛着を注ぐ。

エイドリアンは自分のワインが提供されるレストランに足を運ぶ事を日々習慣化している。

そして、自分が作り上げたワインが適切な温度、グラス、量で提供されているか。
そのレストランの食材や味付けとしっくりとフィットしているか。
自分の感性をそのレストランや料理人が汲み取ってくれているのかを自分自身でしっかりと確認し、そこに対ししっかりと意見を伝える。

葡萄作りからワイン作りに至るまで一切の妥協を辞さない職人の情熱が込められた数限られた彼の製品を、日本の大切なお客様達にお届けしたいと願う。

エイドリアンのイズムは次の世代へと継承されていく。
上はオペレーションなどを統括するイアン ドプソン氏

スタッフの知識と経験も素晴らしく豊富で、自分達が手がけて作った製品に誇りと自信を持っている事がワインの説明から伝わってくる。

ワインの味わいから彼の丁寧な仕事と愛情が伝わってくる。
80歳を超える今も目は少年のようにキラキラしている。