ご存知の通りグラニットベルトの標高は700m〜1000mに位置するため、寒暖差が激しいのが特徴です。
そのため、植物は日中豊富な太陽の日差しを浴びる事で養分を蓄えます。
夜の気温が急激に下がり寒い環境下になる事で、呼吸が少なくて済むため養分を逃さず留めておく事が出来ます。
今回紹介するのはその環境下で作られる蜂蜜「Stanthorpe Honey」をご紹介します。
ニックとジョリーン夫妻の家族経営で営まれており、奥さんのジョリーンはパーク・レンジャーと呼ばれる国立公園などで野生動物や植物の管理を行うエキスパートです。
その生態系の研究の一環で少しづつ自分の庭にワイルドフラワーを植えていき、20年近く経った今では国立公園顔負けの美しい木々や花々に囲まれながら生活をしています。
冒頭で触れた様に寒暖差のある環境で育つワイルドフラワーは養分と糖度が凝縮されているため、ジョリーンは夫のニックと共にこれらのワイルドフラワーから採取される蜂蜜の生産に着手しました。
2人とも生まれはマヌカハニーで知られるニュージーランドの出身。
身近なところにいつも蜂蜜がある環境で育ったといいます。
彼らがオーストラリアに移住してから着目した点は、ニュージーランドはマヌカという木の種別が極めて少ないのに対し、オーストラリアではマラルカと呼ばれるユーカリ種の木が2000種類もあるという事。
商用目的のマーケティング活動自体があまり行われていないため認知度は低いものの、オーストラリアでは古くからこのマラルカの木から採取される蜂蜜を採取し採り入れていたそうです。
彼らの家はグラニットベルトの高台の見晴らしの良い場所にあり、エーカーの広大な土地を有しその中で美しいワイルドフラワーと共に養蜂施設を設けています。
彼らの商品は熱処理をしていないローハニーと呼ばれるもので、非常に栄養価が高い事で知られています。
そのため、彼らの製品は化学薬品や保存料などが含まれていないため、この地を訪れない事には入手する事が出来ません。
Stanthorpe Honeyは地元のホテルやカフェなどでも提供されており、多くのファンを抱えています。一方で全て手作りで品質を重要視しているため、これ以上の生産の拡大を目指す事は無いと言われています。
標高の高い地で、寒暖差の激しい地で育つワイルドフラワーから採取される高貴で芳醇な味わい。でもどこか昔懐かしさを感じさせるほっこりとした味わいは、製品づくりに携わる2人の人柄が宿っているからかもしれません。
2 Responses
蜂蜜!
魅力的ですね~。
妻はブリスベン滞在中からマヌカハニーに興味を持ち
あれこれ買って試していました。
たぶんこの蜂蜜は現地でなければ買えないのでしょうから
スタンソープに行くことができたなら是非購入したいと思います。
なんとか時間を作りたいなあ・・・。
笹沢様、
コメントの投稿有難うございます!
おっしゃる通り、寒暖差の激しい高地冷涼地で育つワイルドフラワーから採取される蜂蜜ですので、その土地でしか表現出来ない味わいが含まれていると思います。
それぞれの木花から採取された味わいが異なり、同じ蜂蜜とは思えない程舌触りや味わいに違いがあるのも現地のテイスティングでお試しいただけます。
フレッシュで栄養価も高く、その場でお気に入りのローハニーをジャーに詰めて販売もしてくれます。
私の方で提供するグラニットベルトへのツアーも販売開始間近となっておりますので、是非ご案内させていただけたらと望んでおります。
お目にかかれるのを楽しみにしています。